今、あらためて注目されるレスベラトロール今、あらためて注目されるレスベラトロール

森下氏
森下

本日は、皮膚の光老化をご専門とされている再生未来クリニック院長の市橋正光先生と、「ブルーベリーアイ®」をはじめとして数多くのサプリメントを開発・販売されている株式会社わかさ生活代表取締役社長の角谷建耀知氏をお招きし、今非常に注目を集めている成分「レスベラトロール」についてお話を伺っていきたいと思います。

レスベラトロールは、われわれ医師の間ではその健康効果の高さで大変注目されている成分です。きっかけは、フランス人が他のヨーロッパ諸国の人々よりもバターやチーズ、肉類などの動物性脂肪をたくさん食べているにもかかわらず、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患になりにくいことが明らかになったことでした。

市橋

いわゆる「フレンチ・パラドックス」ですよね。

森下

しかもレスベラトロールは、動脈硬化性疾患に限らず、肌にも良い効果があるのではないかと、以前から話題になっていました。

真っ赤な果実“サンタベリー”の発見とその特徴真っ赤な果実“サンタベリー”の発見とその特徴

森下

わかさ生活さんでは、美容サプリメント「レスベラトロールピュア®」や、2016年7月からは美容飲料の「レスベラトロールの水®」を発売されています。

そもそも、どのようなきっかけでレスベラトロールに注目されたのでしょうか。

角谷
図1 ビルベリーに寄り添うように実っていたサンタベリーの果実
図1 ビルベリーに寄り添うように実っていたサンタベリーの果実

弊社では、北欧のビルベリーを素材としたサプリメント「ブルーベリーアイ®」を販売している関係で、毎年、ビルベリーが自生する森の視察を行っています。

今から16年前(2000年)に、視察先の森で青紫色のビルベリーのすぐそばに、とても小さな真っ赤な実を見つけました(図1)

それから数年後、冬に視察に行くと、降り積もる雪の中で葉を落とすこともなく、真っ赤な実が生き生きとした状態でなっており、「この実は、ものすごく生命力が強いのではないか」と感じ、この果実について研究することを決心しました。

図1 ビルベリーに寄り添うように実っていたサンタベリーの果実 (青い実:ビルベリー、赤い実:サンタベリー)
図1 ビルベリーに寄り添うように実っていたサンタベリーの果実
(青い実:ビルベリー、赤い実:サンタベリー)
森下

それが、レスベラトロールを豊富に含むベリーだったわけですね。

角谷

はい。英語ではリンゴンベリーと呼ばれています。弊社では、真っ赤でかわいらしい姿から“サンタベリー”と名づけました。研究の結果、サンタベリーには、赤ワインの原料であるブドウに比べて約2.4倍、ブルーベリーに比べても5倍以上と、とても多くのレスベラトロールが含まれていることがわかりました(図2)1)

図2 ベリーに含まれるレスベラトロールの含有量(文献1より作図)
図2 ベリーに含まれるレスベラトロールの含有量(文献1より作図)
市橋

サンタベリーは、北欧のどのあたりで採れるのですか。

角谷

スウェーデンとフィンランドの北極圏に入ったあたり、ラップランド地方といわれる場所に群生しています。

市橋

その地域では、サンタベリーを健康のために何か利用しているのでしょうか。

角谷

地元では肉料理の臭みを消す目的で付け合わせのジャムにするなど、ほとんどは食用として用いられています。寒冷で農作物があまり育たない土地柄なので、ベリー類を栄養源として積極的に摂り入れていて、1年中、楽しんでいるようです。

市橋

サンタベリーは、日本には自生していないのですか。

角谷

日本ではコケモモという、少し違う品種として存在しています。ただ、高山植物なので採取してはいけないという保護条例があり、野生のコケモモを入手することはできません。また、仮に日本のコケモモを使えたとしても、サンタベリーに比べると、含まれるレスベラトロールの量は格段に少ないと思います。 サンタベリーに含まれるレスベラトロール量は、北欧独特の厳しい寒さや白夜の夏があってこそかもしれません。

赤ワインの原料となるブドウにもレスベラトロールは含まれていますが、ブドウは栽培種のため、農薬が使用される場合があります。サンタベリーは森の中に自生し、北極近くの虫がほとんどいない環境で育つことから、農薬は一切必要ありません。

森下

角谷社長はまったくの偶然から、レスベラトロールを豊富に含んだとても良い素材であるサンタベリーを発見されたということですか。

角谷

そうなのです。サンタベリーにレスベラトロールが豊富に含まれていることがわかるまで、10年ほどの歳月を要しました。レスベラトロールの含有量が多いとわかっても、それをどう商品化すればよいのかがわからず、まったくのお手上げ状態が続きました。最初にサプリメントにすることを考えましたが、レスベラトロール成分の抽出が難しく、どうしても二層に分離してしまうのです。それならば分離した上の層を化粧品に、下の層をサプリメントに使えばよいのではないかというアイディアが出て、実際そのとおりに商品化することができました。

エビデンスに裏付けられたレスベラトロールの機能性とレスベラトロール研究の展望エビデンスに裏付けられたレスベラトロールの機能性とレスベラトロール研究の展望

市橋氏
森下

わかさ生活さんではレスベラトロールのサプリメントを用いて、肌質改善効果を検討する臨床試験を実施されており2)、大変画期的な試みだったと思います。

角谷

ありがとうございます。弊社では、30代~60代の健康な女性48名を対象に、3ヵ月間、サンタベリー由来のレスベラトロール12mgを配合したサプリメントを飲むグループと、見ためがそっくりのプラセボ(偽物)食品を飲むグループの2群に分け、肌の水分量や弾力測定に加え、「肌のハリ」「柔軟性」などの12項目について尋ねるアンケート調査を実施しました。

その結果、レスベラトロールを飲んだグループは、プラセボを飲んだグループに比べ、飲みはじめの時期と比較して肌の弾力性が有意注1)に増加しました。また、アンケート調査では、レスベラトロールを飲んだグループではさまざまな評価項目で肌質が改善されたとの声が多く、高い評価が得られました。

市橋

そんなエビデンスのある素晴らしい商品を消費者の手の届く価格で提供してくれることがすごいですね。

レスベラトロールを飲んだグループでは肌の弾力性が向上したということですが、つまり“たるみ”の改善に効果があったということですね。

その結果は、非常に興味深いです。といいますのも、今年(2016年)神戸で開催された光老化研究会のメインテーマは、ずばり“たるみ”でした。シワについてはこれまで多くの研究が重ねられていますが、われわれは、今後たるみをターゲットにしていきたいと考えているところなのです。

そういう観点からも、レスベラトロールには大きな期待がかかっています。

森下

弾力の失われた肌は、ちょっと何かにぶつけただけで断裂が生じて傷になったり、そこに細菌が増殖して感染を引き起こしたりしますよね。つまり、肌の弾力を保つことは、美容はもちろん、健康を維持するうえでもとても重要な役割を果たすといえます。

角谷

そもそもたるみができる原因は何なのでしょうか。

市橋

紫外線は一つの大きな要因です。冬はUVB(紫外線B波)注2)による日焼けこそしにくいですが、UVA(紫外線A波)注3)は夏場の2分の1程度は降り注いでいますので、無防備にUVAを浴び続けていると活性酸素が発生し、シワ、たるみの原因となります。

森下

試験結果では、3ヵ月間レスベラトロールを継続して摂取することによってたるみが改善されていますから、1日や2日ではなく、飲み続けることが大切ですね。

市橋

そうですね。私は患者さんにレーザー治療を行っていますが、効果の確認には一般的には2週間以上必要で、私の場合は3ヵ月間おいています。サプリメントも同様に、効果を実感するにはある程度の時間は必要だと思います。肌質を改善するにはそれくらいの時間が必要だということを、是非一般の消費者の方にも理解していただきたいですね。

レスベラトロール研究の展望レスベラトロール研究の展望

角谷氏
森下

最後に、お二人に今後の研究の展望についてお聞きしたいと思います。さきほどの臨床試験の結果では、レスベラトロールのたるみにつながる弾力の改善効果が示されていましたが、ほかの効果―たとえばシミなどにも作用する可能性はあるのでしょうか。

角谷

これまでのデータから、レスベラトロールがメラニン産生抑制作用を有するというデータは得られています3)。ただ、レスベラトロールはまだかなり研究の余地がある成分だと捉えています。今後は、医師や大学の先生方に参加していただく研究会なども開催する運びとなっていますので、優れた研究手法をお持ちの先生方の力をお借りして、解明されていない部分のパズルを埋めていきたいと考えています。 

市橋

レスベラトロールに関するさらなる知見を集積して、是非たるみだけにとどまらず、さまざまな側面から肌のアンチエイジングを支えるためのアプローチを続けていきましょう。

森下

角谷社長、市橋先生、本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。

References
1) Rimando AM, Kalt W, Magee JB, et al. Resveratrol, pterostilbene, and piceatannol in vaccinium berries.J Agric Food Chem.2004;52:4713-9.
2)浅野智哉、小林沙織、坂野克久ほか.二重盲検ランダム化比較試験によるレスベラトロール経口摂取の肌改善効果.医学と薬学.2015;72:1261-73.
3) Newton RA, Cook AL, Roberts DW, et al. Post-transcriptional regulation of melanin biosynthetic enzymes by cAMP and resveratrol in human melanocytes. J Invest Dermatol. 2007 127(9):2216-27.
【注釈】
注1) 統計上、偶然や誤差によって生じた差ではないこと
注2) 波長が短く、肌の表面で吸収され、シミやソバカスの原因となる
注3) 波長が長く、肌の奥(真皮)にまで達し、シワやたるみ(光老化)の原因となる

※サンタベリーは、株式会社わかさ生活の登録商標です。

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